見慣れない生物を見かけたら

小笠原に棲む生き物は、長い間、大陸や本土の生き物と分断された状態で独自の進化を遂げており、世界遺産の価値でもある特異な生態系を形成しています。このような場所に大陸や内地から外来種が侵入・定着すると、もともといた生き物を捕食したり、住処を追いやったりして、島の生態系が失われてしまうおそれがあります。

特に、夏から秋にかけて、昆虫や両生類・は虫類等の生き物の活動が活発になり、荷物や物資等への付着・混入が増える可能性があります。過去には、島内において内地由来のヘビやカエル、カミキリムシやセミ等の外来種の発見情報が寄せられています。一方で、陸生プラナリアや外来のカタツムリ等、気付かれずに侵入・定着してしまったと思われる事例もあります。

 このような新たな外来種から島の生態系を守るためには、未侵入・未定着の外来種の早期発見が非常に重要です。普段見慣れない生き物や、小笠原に棲んでいるはずのない生き物を発見した場合には、環境省までご連絡ください。

【連絡先】

父島:環境省小笠原自然保護官事務所(小笠原世界遺産センター内)04998-2-7174
母島:環境省母島自然保護官事務所 04998-3-2577

生物の発見事例

島内の店で購入した野菜にアマガエル混入

発見・連絡

発見者により捕獲、環境省に連絡

対策

環境省との協議の上、ペット登録をした上で発見者がペットとして飼育

インターネット経由で購入した輸入食品の豆の中に昆虫が混入

発見・連絡

発見者から環境省に連絡

対策

未開封の豆を環境省で預かり、冷凍処理を行った上で適切に処分

屋外での作業中にアオダイショウを発見

発見・連絡

発見者から東京都に連絡・捕獲
東京都から環境省に連絡、個体回収

対策

数日後に死亡、死亡個体を冷凍保存

ネット購入した薪にカミキリが混入

発見・連絡

購入者により関係機関に連絡

対策

適切に処理し新たな拡散を未然防止

商店で購入した小松菜にマイマイが混入

発見・連絡

購入者により関係機関に連絡

対策

冷凍処理し新たな拡散防止

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