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小笠原は、東京から南に約1,000km離れた太平洋上に位置し、大小30余の島々から構成され、島の誕生以来、一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島です。そのため、生物は独自の進化を遂げた固有の種が多く、通常の構成種の一部を欠く特異な島嶼生態系を形成しており、国内のみならず世界的にみても希少かつ固有な自然環境を有しています。このため、小笠原諸島は昭和47年に国立公園に指定されるとともに、平成19年に国有林のほぼ全域が森林生態系保護地域に指定されました。
 しかし、小笠原諸島では人間が島に入植した約180年前から現在に至るまで、人間をはじめとする様々な動植物の導入による生態系の攪乱が続いています。海洋島は、このような外来の生物に対して脆弱な生態系を持つことも特徴の一つでもあり、このことも相まって特に近年、ノヤギやアカギに代表される多くの外来種による影響等により、固有種・希少種の減少や自然環境の劣化が進行しています。
 こうした状況を受けて、小笠原では、環境省、林野庁、東京都、小笠原村等の関係行政機関や地域団体、専門家等が中心となって、自然再生に向けた各種取り組みが進められています。今後も、世界自然遺産登録に向けて、そして小笠原のかけがえのない自然を将来の世代に引き継いでいくために、各主体が適切な役割分担と緊密な連携を図りながら取組を進めていきます。

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